写真はリヤ廻りの事故で修理をしていますがカーベンチと言うイタリアのフレーム修製機を使用しています。
カーベンチは(ユニファイジグ)と言う計測&固定用ジグと、その車の(専用ジグ)を組合わせて使用する事によりポルシェなど修理難易度の高い車に使用するのに向いていると思っています。
当社では事故で損傷した車を修理する場合、なるべく溶接で付いている骨格部品の交換はせず修正&補強を見えないように施します。
それはポルシェなどボディの基本的剛性が高い車や、基本剛性が低く色々なパーツでバランス良く剛性を確保している車を事故前と出来るだけ同じ強度に復元する為に安易に部品交換をしたくないからです。
カーベンチはユニファイジグというジグを使う事で縦、横、高さはもちろん サスアームなどのボルトの取り付け角度まで測ることが出来るので フレームなどを交換する為に3次元寸法を出す事はもちろん 修正中の部位を計測するのには優れたアイテムです。それで修正された部分を専用ジグでガッチリ固定し次にまだ修正が終わって無い部分を治していくので二次損傷が出ず車が治ります。他のフレーム修製機では損傷部分の位置を計測しながらいろいろな部位の固定をするのが難しくフレームの損傷部分より元々ボデイの弱い部分が壊れてしまう可能性が有ります。その為に骨格部品を取り替えるのは寂しい気がします。
作業者の考え方は色々有ると思いますが当社では頑固にその考えを貫いています。またポルシェやそれ以外の車輌代が高額な車はかなり大きい事故による損傷でも修理する可能性が高いのです。しっかり修理された車も有りますが、ひどい修理をされた車も多いようです。オーナーの方々も中古車で買われるケースだと、本来の素晴らしい車の乗り味も味わえない場合も少なくないのです。
ポルシェは914やナロー、ビックバンパーなど古くなったモデルも有りますが、きっちりとボデーアライメントが出ていて剛性が確保されていれば、ビックリするほど素晴らしい乗り味があります。古いポルシェは事故修復やバッテリー管理が原因でキッチリ、ボディ剛性が出ていないことが良くあります。直進安定性に不安が有ったり、ハンドルを確り握っていないとならないような場合は是非御相談ください。細かく診断する事も出来ます。
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